"Tender grain"
『鳴響』『渋響』をはじめとする一連の各地温泉郷でのプロジェクトで、
電子音楽と地域とのさまざまなセッションを積極的に繰り広げ、
その可能性に全く新しい地平を開いていったFiro。
この夏、いよいよ最新作『Tender grain』をリリース。
Why sheep?のサポートやフランス大使館での「枯山水サラウンディング」への参加で知られるTetsuroh Konishi(Tp)、
toeの最新アルバムへのゲスト参加も話題の京都在住のdry river stringこと干川弦(Vo)、
東北の長閑な世界観を体現するユニットCoupieのcobiといった、
Firo自身の確実な信頼感に基づいたゲストアーティストを本作ではフィーチャー。
より色彩豊かで有機的なサウンドを聴かせる。
きらめく音の粒子と柔らかなポジティビティ。
各地で見つけたしなやかな音の光。
Firo独自の電子音楽観から、豊饒な音の世界を完成させた最新作。
ドイツはじめ欧州各地で開催されるソーラーフロンティアの国際見本市BGM「Our small room I」収録。
おかげさまで大好評。tender grain特設サイトはこちら
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Firoのサウンドはいつも上質なミネラルウォーターのよう。
清涼感と透明感に満ち溢れている。
けれど今作『Tender grain』はその清涼水に炭酸を加えてソーダ水にしてしまったのか。
グラスのなかで生まれ弾ける無数の発泡は、キラキラぱちぱちと止まらない。
温泉にも炭酸泉があるように、電子音楽にも炭酸の入った音がある。
心地よくてどうしよう。
(手塚るみ子/プランニングプロデューサー)
時間と場所が交錯する感覚。初めてきいたのが、PCでもCDでもなく、渋温泉というタイムスリップしたかのような仙郷でのライブだったからかもしれない。温泉地でのイベントを通して、年も職も違う人々と交流を持ったというFiroさん。そのコミュニケートを突き詰め、自身の中に「老農」を見出し語られたストーリーが収められている。恬淡で優然とした雰囲気は、無欲に優しく笑いかけるいつものFiroさんそのものだなあと思いました。
(安田寿之)
洗練された美しいサウンド
静の中にキラっと光るポップセンス
物腰の柔らかい氏の奏でる音楽に優しく降り注ぐ光を感じるのは僕だけではないはず。(nik/PROGRESSIVE FOrM)
涼音堂の名にふさわしい名作ですねー!
クール・ビズもいいけど、
会社でこれ流せば体感温度下がると思うの、まじで。
(m.inoue/「装苑」編集部)