Firo - Tender grain

  1. 01. Silver lining
  2. 02. Halcyon days
  3. 03. Sequence&chain
  4. 04. Nilonio
  5. 05. Seed time
  6. 06. Our small room Ⅰ
  7. 07. Phosphorescence
  8. 08. Our small room Ⅱ
  9. 09. Landscape with a barn
  10. 10. British coast
  11. 11. An old farmer's tale

About

きらめく音の粒子と、各地で見つけたしなやかな音の光。
この夏、涼音堂茶舖を代表するアーティストであるFiroが、いよいよ最新作『Tender grain』をリリースします。

Firo's photo『鳴響』『渋響』をはじめとする一連の各地温泉郷でのプロジェクトで、電子音楽と地域とのさまざまなセッションを積極的に繰り広げ、その可能性に全く新しい地平を開いていったFiro。

この夏、いよいよ最新作『Tender grain』をリリース。Why sheep?のサポートやフランス大使館での「枯山水サラウンディング」への参加で知られるTetsuroh Konishi(Tp)、toeの最新アルバムへの参加も話題の京都在住のdry river stringこと干川弦(Vo)、東北の長閑な世界観を体現するユニットCoupieのcobiといった、Firo自身の確実な信頼感に基づいたゲストアーティストをフィーチャー。
より色彩豊かで有機的なサウンドを聴かせる。

ドイツはじめ欧州各地で開催される太陽発電企業ソーラーフロンティアの国際見本市BGM「Our small room Ⅰ」収録。

参加アーティスト

Tetsuroh Konishi (tp.)、干川弦 (dry river string/Vo.)、cobi (Coupie/Vo.)、nao (Vo.)

A whole new world of Firo:

During the Japanese Onsen Chillout project "Narukyo" and "Shibukyo", Firo had various electronic music sessions with different people from the local community. He developed and reached out creating his own new frontier in electronic music. Tender Grain will be released this summer.

Invited for special guest appearances, Tetsuroh Konishi (Tp) renowned support player with Why sheep? and Gen Hoshikawa from Dry River String for vocals plus Cobi from Coupie, Nao for chorus. Shining particles of sounds and positivity, fragments of shining music he discovered in many areas around Japan. Including "Our small room I", the official music of international convention for Solar Frontier.

News

2010-08-25
FM京都α-statio 『Overseas Top40』8/29 「電子音楽の夕べ」当日生出演!
FM京都α-statio 『kmf Redio』9/20 出演
全曲視聴可能になりました。
ご購入可能なサイトを「Shop」に追加しました。
iTunes StoreではiTunes Store限定曲"Our Small Room 1 (Daydream Mix)"も付いてます!
TYM magazineに「Tender grain」が取り上げられました。
RadioFreedom "THC recommend"にFiroと星憲一朗が登場!Tenderでgrainな話を展開!
2010-08-02
視聴曲にAn old farmer's taleを追加しました。
2010-07-28
ラジオ出演情報
東北放送ラジオ『ロジャー大葉のラジオな気分』7/30出演
FM京都α-station『club α』8/10出演
ABC朝日放送ラジオ『Earth dreaming〜ガラスの地球を救え!〜』8/14出演
2010-07-25
視聴曲にHalcyon daysを追加しました。
2010-07-22
視聴曲にSeed timeを追加しました。
2010-07-09
Firo『Tender grain』特設サイトオープンしました。

Profile

Firo(フィロ)

塚越寛之によるソロユニット。
PsysExの糸魚健一にその才能を見いだされ、2003年に1st『paddle』をリリース。収録曲『SwNH』はTBSテレビ「THE世界遺産」BGMにも採用されるなど各方面から評価される。2005年に2nd『Light Court』、2006年に3rd『Velvet tiny globe』リリース。

Firo's released albums

2008年からは『鳴響』『渋響』をはじめとする一連の各地の温泉郷でのプロジェクトに参加し、電子音楽と地域とのさまざまなセッションを繰り広げ、その可能性に全く新しい地平を開く。

常に緻密で繊細な音世界を展開するアーティストである一方、テレビ番組のBGMなどの放送用音楽制作も数多く手掛ける職人的作家でもある。

Firo

A solo project by Hiroyuki Tsukakoshi.
By sampling sounds of his environment, combining it with live musical instruments and elements that are purely created on the laptop, Hiroyuki Tsukakoshi creates this precise and elevating music. Through the high influence of other computer-generated music styles of today, he feels that his body and his computer act as a filter that the gathered impressions pass through. His arranging, editing and concentrating of often conflicting and accidental noises form a harmony that we can then find familiar.

Hiroyuki Tsukakoshi is part of a collective of leading Japanese Ambient music artists featured on the Water Green compilation on the Ryoondo-tea label. His live performance at the party at the famous ancient Honen-in temple in Kyoto in August 2003 was unforgettable.

He appears on PROGRESSIVE FOrM's "FORMA"- features Masakatsu Takagi and Takamasa Aoki - and is part of Patchware on demand, with Ryoichi Kurokawa and Ken'ichi Itoi of PsysEx, who has been called the most important person of the Kyoto Electronica scene(Oct 2003, Remix magazine, Japan). He has been called the most important person of the Japanease Electronica scene.

Album conceptions

前作『Velvet tiny globe』を発表してから今回の『Tender grain』に至るまでに、東北や信州の温泉でプロジェクトを組むようになったことが大きな世界観の変化になったというFiro。
『Tender grain』はどのように作られたのか。

はじまりはじまり………

聞き手:星憲一朗(snoweffect/ryoondo-tea)

前作『Velvet tiny globe』から今回の『Tender grain』へはかなりFiroの世界観が変わってると思うんですが、自分ではそこはどう思います?
やっぱりあちこち温泉に行って、信州とか、東北とか、今まで自分が知ってる世界とは全然違う感じがあって。
ああ、こういうところもあるんだなっていうのが。
最初「次のFiroは地方のあの感じをフィードバックしたものをやりたい」って言ってたのを覚えてるんですが、実際に『Tender grain』でモチーフになったのはどういうところなんですか?
テンダーでグレインな感じです。(笑)東北のあの感じですよね。
って、言葉ではどうにも言いにくいので星さん説明してくださいよ(笑)
我々が行くような温泉て、東北だったり信州の山奥だったりいわゆる日本ぽい日本の風景とはちょっとズレていて。
面白いのは『鳴響』の鳴子温泉も宮城の米どころだったり『渋響』の渋温泉も信州の蕎麦の雑穀地帯だって話ですよね。 そこにほんとはいろいろいろんな発見があって。
人の感じとか、関東と全然違っていて最初びっくりしました。こんな地域があるのかって。皆やさしいんですよね。
自分の中で穀物が育つ感じと、そのインパクトがどこかで重なってますね。
Firoさんには合ってますよね。やさしいですよね。荒々しいんだけど。
荒々しいんですよ。特に鳴子はすごい荒々しさですよ。(笑)
レーベルで鳴子温泉行ったりとか盛岡や花巻行ったりもそうですけど、個人的にも東北のもっと北の岩手や山形にも足をのばすようになって。
結構あれから行ってますよね。
岩手とか、日本海側にいって山形とか。湯殿山とかねえ…星さんの思うツボですよ(笑)
いろんな人が参加してたりするのも新しいと思うんですけど、「Landscape with barn 」は仙台で録ったんですよね。
そうですnaoさんとCoupieのcobiさんと仙台のスタジオで。あれは結構時間かけてじっくり録りました。
cobiさんがその場で歌詞考えてくれたりして。一緒に作って行った感じですよね。
あんとき楽しそうでしたよね。
楽しかったですよ。
途中で休憩ずんだ大福買いに行ったんですよね。
喜久福?
お茶の…そうだ。お茶の喜久福。さすが星さん。
MONKY MAGIKがラジオで美味しいって言ってから人気が出ていま凄いらしんです。
そうなんですか。仙台行ったとき前食べたじゃないですか。
ええっ、俺食べてないっすよ。
食べましたって。一番町のHMV行く途中で。
俺食べてないですって。
えーっじゃあ塚越さんだけ食べなかったんですかね。
あれ誰と行った時だろう。あ、金澤(健二)君だ。いつもの(笑)
いつものメンバーじゃないですか(笑)
全然覚えてないっす(笑)まあそんなこんなで、楽しかったんですよね(笑)
でまたcobiさんもnaoさんもいい声なんですよね。またなんかやるでしょうきっと。
人を入れて行こうと思ったのってどういうところなんですか。
やっぱり「開かれ」みたいなのが大きかったっていうか。
鳴子は森さんと一緒にやったじゃないですか。最初に森さんに会いに山形行った時に、「開かれ」の話になって。
「開かれ」を作るんだっていう話してましたね。
ラップトップを使ったり、エレクトロニクスを使うと面白い表現は出来るけど、それはどうしても「閉じた」ものになりがちなんですよね。
自分の内部に向かって集中して行くような作業だったりするので。
でもやっぱりいい音楽や芸術はたとえ見かけ上は閉じていても「開かれ」てるんですよね。
その「開いている」っていう音楽を作るのは、こういう表現で音楽をやっている限り不可能なのか、それとも何か方法があるのかっていう。
『鳴響』では森さん、ほんとに地域の喫茶店とかでライヴやったりしないのかとか、 都会から人呼んでやるのもいいけど、土地の人と何かやらないと意味ないんじゃないかって言われたりして。
今考えるとむちゃくちゃですよね(笑)
"grain"といえば、鳴子温泉で「田植えライヴ」やりましたね。

『鳴響』田植えライヴ/森繁哉
田植えライヴの時に森さんの踊り見てびっくりしましたよね。
泥まみれになって子供達わいわい喜んで一緒に踊り出して。「開かれ」って、ああこういう意味なんだって。
少し近づこうとしたのかもしれないですね。
田んぼ使わせてくれた農家の高橋さんも僕はすごいインパクトでしたよ。
そうそう。

左端が田んぼの事をいろいろ教えてくれた高橋さん
農家の知恵っていうか、ものすごいインテリジェンスを感じるんですよね。これは自分たちには無いもんだなあっていう不思議な感じがありましたね。
でも最初に鳴子こけし継承者の岡崎さんのお店行ったとき、ここでセッションさせてくれって頼んだのFiroさんですよ(笑)

Firo(左)と「岡崎こけし店」の岡崎さん
あれはまあ、違うって(笑)そんときのグルーヴじゃないですか。(笑)
なんかつい、ねえ。
岡崎さんにこけし見せてもらってるうちに「ここでライヴやっていいですか」って、つい(笑)
だって温泉地の人達は別に電子音楽やエレクトロニカなんて興味ある訳じゃないですからねえ。
そういう人達に向かって開いて行くっていうのはどういうことなんだろうっていう、本当に格闘でしたけど。
そんで岡崎さんのこけし店で、機材ならべてこけしを削る音とセッションやったんですよね。

「岡崎こけし店」でのセッションライブ
頭おかしいですよね(笑)
鳴子温泉行くとyukkiくんやりましょうやりましょうって言うからね。喫茶店入ってもマスターがギター弾き出したり(笑)

「たまごや」のマスター宮本さん
そんでまた(Coupieの)yukkiくんがセッション、セッションて言うからね。
だんだんセッションやることになってきたっていうか。それが面白く思えて来たっていうのが大きな変化ですかね。
その時のことはっきり覚えてますけど、『鳴響』打ち合わせで鳴子温泉行ったとき、姥の湯のこけし湯で「湯会議」してたらFiroさんが入って来たんですよ(笑)
yukki君にはだいぶ影響を受けましたね。
おれはセッションとかやろうとは思わなかったけど。
人が入る事で自分の世界がゆらぐのが怖いって言う感覚があったのかもしれないですね。
それまでは1stも2ndも外側に開かれて行くというよりも内なんですよね。
内側の世界に向かっていたっていうか。だから『Light Court』って中庭なんですね。 「Still here」なんです。
ねえ、そういうことなんですよね。『Velvet tiny globe』もそれは引きずってて、それをよりエレガントに、っていう方向なんですよ。
なるほど。
どこの温泉でやってもみんなそこで生き生きとしてるんですよね。
自由に生きている、って当たり前なんですけど(笑)自由に生きている感じがしたんですよね。
だから生き生きとしたものをやらざるを得なかったんでしょうね。
ベットルームソングではないっていうか、部屋の中だけで流すものじゃなくなってるというか、そういうことだったのかなと思います。
あ、うまいなこれ(笑)

Firo

Track commentary

01.Silver lining

Silver liningって雲の裏側が太陽の光で光ってる様のことなんですけど、ことわざで「どんな絶望の中にも必ず希望はある」って意味があるらしいんです。それタイトル付けたあとから知って、ああよかったなあって。まさにそんな感じの曲です。

"Silver Lining" refers to sun rays lighting clouds. I wasn't aware of the other meaning that "There is still some hope in any despair." So I'm happy I have discovered this meaning after naming the song "Silver Lining".

02.Halcyon days

Why sheep?のサポートやフランス大使館での「枯山水サラウンディング」への参加で知られるトランペット奏者、Tetsuroh Konishiをフィーチャー。タイトルは光と影みたいな冬至の頃に突然暖かくなる日のことです。小春日和みたいな。インディアンサマーとか。そんなイメージと。そのへんをTetsurohさんが上手く汲み取ってくれたなあ。

Featuring Tetsuroh Konishi, trumpet player well known as the support player of Why Sheep? and KARE-SAN-SUI SURROUNDING. Tetsuroh's exemplary performance playing in Halcyon Days shows why. The term "Halcyon Days" means fondly remembered warm days in winter, like an Indian summer.

03.Sequence&chain

いろんなフレーズの断片を、それこそパズルみたいにいろいろ組み合わせてったらだんだん規律とか連動みたいなのが見えてきた感じ。フレーズがなんだか躍動したがってたんで、そういう方向に持っていきました。まあ、とにかくなんかやってるうちに出来たって言う(笑)

As I was putting together some fragments of various phrases things started to get moving, just like the pieces of a puzzle falling into place. I had a feeling those phrases wanted to move so, little by little, we nudged them in an uplifting direction. And well, I was able to relate something while doing that anyway. (laughs)

04.Nionio

どの曲もそうなんですけど曲作りはコンセプトから入ったりとか全然なくて、出した音に導かれて、なりゆきで作って行く感じなんです。これもキーボード弾きながら曲が行きたい方へ行くにまかせて作っていった感じ。タイトルもなりゆきで…なぜかナイロンがイタリア語っぽくなった感じに(笑)

Even though I'm a composer, my style of composition never originates from any concept but emerges from sounds themselves. This song too, I composed while playing keyboards and letting go (as snow being formed). That snowy title came easily … like nylon in Italy. (laughs)

05.Seed time

ある種Firo的には異色なのかなと思いつつ作ったんですが、結果的にはアルバムのタイトル曲的なイメージを持っています。「種まき時」っていう、そういう豊穣の予感とか多幸感とかですかね。ボーカルはボイスサンプルをガンガンに加工して作ってます。この曲に関しては音声合成のほうがバランスがいいかなという気がして。いずれ生ヴォーカルを迎えたver.も作るかもしれません。

When I composed it, I thought this song had a different characteristic to what "Firo" is supposed to be, but the result has a similar characteristic of the title song of this new album. A presentiment of the euphoria and fertility of "Seed time". The vocal was created from processing a voice sample. I feel this song is more suitable for synthesized voice than human vocal. But, I could make a guest vocal version

06.Our small room Ⅰ

ドイツで開催される国際見本市のBGMとなった曲。M8もそうなんですけど、けっこう前に作った曲なんです。で、今回インターバルみたいな感じで短めにまとめて2曲入れてみたって言う。いわゆるFiroっぽい曲で。"Our small room"なんだけどけっして閉じた場所じゃないって言うt…それは郊外の別荘にある穏やかな場所、外へ出かけて行くための部屋っていう感じですかね。

This song become the BGM for an international convention in Germany. Compositionally it was like putting two "Firo sounding" songs together to fit into the interval. This is "Our small room", but it is not a confined place, it's a calm one like a country villa. It is an "outgoing"room.

07.Phosphorescence

これも後で調べたら太宰治の短編のタイトルにもなってて、実在しない花の名前として出てくるんです。太宰の世界に燐光ってなんかいいなって思って。淡い光がきらめいてる感じかなと。

I discovered that "Phosphorescence" is title of a work by the famous Japanese writer Osamu Dazai. It's his description of a fictional flower. For me, I feel it's like the twinkling obscure lights.

08.Our small room Ⅱ

コンセプトはM06と同じです。この曲は作業部屋の窓からマイク突き出して録った、雨と町の音がうっすら入ってます。あと鍵束をカチャカチャ鳴らした音とか。そういうサウンドスケープが微妙な隠し味だと思います。

Conceptually similar to Our small room Ⅱ. This song includes recordings of rainy soundscapes outside my studio and click-clack clang sounds of a bunch of keys jangling together. I think those soundscapes were the secret ingredients to giving it a subtle feel.

09.Landscape with barn

Coupieのcobiと仙台のアーティストnaoのデュエットをフィーチャー。Cobiさんとnaoさんは仙台のスタジオで、結構時間かけてじっくり録りました。その場で歌詞考えてくれたりして。一緒に作って行った感じですよね。楽しかったですね。休憩時間にずんだの大福買いました。お茶の喜久福(笑)

Featuring the duet of Cobi (from Coupie) and Nao. We deliberately recorded this song over a long time period in a studio in Sendai. Cobi wrote the lyrics spontaneously in the studio. I just feel we composed together delightfully. I bought zunda-daifuku (mashed green soybean souvenir sweets from Sendai) to eat during the break. Yes, it's called KIKUFUKU. (laughs)

10.British coast

後半グランジみたいな気分になってみたっていうか、ノイジーな。出来る事なら生ドラムでやりたかったなと。シューゲイザーっていうか美しいノイズアンビエンス的な。ブワーっと広がるような景色を作りたいなっていう。

I decided on a feeling of grunge in the noisy latter half. And something that even a student could do on a drum set. Like a Shoegazer or beautiful noise ambience ... I wanted to create a "spreadingscape".

11.An old farmer's tale

ボーカルに京都のdry river stringの干川弦さんを迎えた曲。干川さんのヴォーカルすごい良かったですよ。サクサク録りましたね。パッと唄ってもらったらもうそれでOKっていう感じでしたね。ああやっぱり間違いなかったなって言う。歌詞も干川さんにお願いしました。

Featuring Yuzuru Hoshikawa (Dry River String) from Kyoto. His vocals are amazing and he nailed it on the first take! (And he also wrote the lyrics).

Comments

時間と場所が交錯する感覚。
初めてきいたのが、PCでもCDでもなく、渋温泉というタイムスリップしたかのような仙郷でのライブだったからかもしれない。
温泉地でのイベントを通して、年も職も違う人々と交流を持ったというFiroさん。
そのコミュニケートを突き詰め、自身の中に「老農」を見出し語られたストーリーが収められている。
恬淡で優然とした雰囲気は、無欲に優しく笑いかけるいつものFiroさんそのものだなあと思いました。

安田寿之(音楽家)

Firoのサウンドはいつも上質なミネラルウォーターのよう。
清涼感と透明感に満ち溢れている。
けれど今作『Tender grain』はその清涼水に炭酸を加えてソーダ水にしてしまったのか。
グラスのなかで生まれ弾ける無数の発泡は、キラキラぱちぱちと止まらない。
温泉にも炭酸泉があるように、電子音楽にも炭酸の入った音がある。
心地よくてどうしよう。

手塚るみ子(プランニングプロデューサー)

洗練された美しいサウンド
静の中にキラっと光るポップセンス
物腰の柔らかい氏の奏でる音楽に優しく降り注ぐ光を感じるのは僕だけではないはず。

nik(PROGRESSIVE FOrM)

涼音堂の名にふさわしい名作ですねー!
クール・ビズもいいけど、
会社でこれ流せば体感温度下がると思うの、まじで。

m.inoue(「装苑」編集部)

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