"ubusuna"
移ろう日本の季節感をピアノと電子音響で繊細に表現した前作「ironomi」から、
山や海、より自然と風土に深く感性を巡らした最新作「ubusuna」。
雨と降った水が地下水にしみこみ地を潤して海となるまで。
やわらかに生活にとけ込む音たち。
産土 ─うぶすな。
自然の恵みに感謝し、その土地を尊ぶこと。
海から山へ、さまざまな情景と季節を閉じ込めた珠玉の一枚。
いろのみの待望のニューアルバム。
01.朝
朝の光が徐々に増していき、目覚めていく。
生命がゆっくりと誕生していく前奏曲。
02.遊芽(ゆめ)
太陽を浴び、空に向かって伸びていく夢。
03.雨
空から雨が様々な速度で降ってくる。
大地を潤し、全てのものを洗い包む。
04.雨上(あめあがり)
地上に舞い降りた雨の雫は、太陽に照らされ空気となり、
再び上の世界へ戻っていく。
05.春香(はるか)
風が運ぶ春の香り。季節の始まり。
06.水
力強く静かな水の流れ。水面に反射する光。
水の持つ温度、感触、透明感。水を捉えたい。
07.霞(かすみ)
遠くにみえる霧がかったぼやけた緑。
青白い。
08.夕空(ゆうそら)
太陽が沈む頃、何かを憶い、何かを慕う。
09.古鳥(ことり)
朱色に染まる空を鳥たちが舞い飛ぶ。
伝わっていく古(いにしえ)の想い。
10.星
夜空に瞬く無数の星。
11.零(ゼロ)
無。そして始まり。
12.産土(うぶすな)
産まれた土地と自然を尊ぶ。
海から生まれ、砂浜を歩き陸へと続く。
13.海
山から海へと流れる水。
母のような海。その海へと還る命たち。