涼音堂茶舗 温泉コンピレーション"over flow"
涼音堂茶舗コンピレーション第三弾。コンセプトは「温泉」。
音の掛け流しに癒される。
清冽な音の湧出に心地よい時間を過ごせる。
これは私の好きな新鮮な重炭酸土類泉であろう。
金気臭と褐色の濁り具合が音に現われている。
さっぱりとした湯上りのような音の掛け流しである。
いま日本的な電子音楽に目覚める時が来た。
郡司勇(温泉研究家)
参加アーティスト:モーガン・フィッシャー、サワサキヨシヒロ!、Mokira、安田寿之、Sora、
eater、Firo、スノーエフェクト、PsysEx、etc
■涼音堂茶舗コンピレーション第三弾テーマは「温泉」。
かのクィーンの元キーボーディストでありアンビエント界の重鎮モーガン・フィッシャー氏をはじめ、スウェーデン電子音楽界の貴公子MOKIRAことAndreas Tilliander、サワサキヨシヒロ!、安田寿之、eater、soraなどなど多彩なゲストで織りなす架空の温泉郷。
■往年のセッション・アルバムのスタイルにリスペクトし、それぞれのアーティストがさまざまな組み合わせのセッション形式で織りなす湯治場電子音楽。
■山の湯/月の湯/奥の湯の三部構成で、
違ったタイプの湯治場が組合わさった「温泉郷」を演出。
■東北山麓部へ実際に湯治場で唄われる民謡のフィールド録音を敢行。
「南部牛追歌」など美しき東北民謡をFiro、PsysExら涼音堂茶舗のアーティスト達がミックス。電子音楽と湯治場の歌声の競演。
MORGAN FISHER
1950年、ロンドン生まれ。16歳の頃からソウル/ロック系のキーボーディストとして活動した後、いくつかのプログレッシブロックバンドで成功を収める。1980年には、Robert Wyatt, Robert Fripp, Michael Nyman, XTC, The Penguin Cafe Orchestra and The Residents等による51個の1分の作品で構成された「Miniatures」をプロデュース。1985年より日本に活動拠点を移し、オノ・ヨーコやYMOのメンバーらとも共演。2000年には、John Paul Jones (Led Zeppelin), Moondog, Hermeto Pascoal, Michael Shrieve (Santana), and Terry Rileyらによる「Miniatures2」をリリース。ヴィンテージ電子楽器のコレクターでもある。
サワサキヨシヒロ!
94年、ケン・イシイの薦めで送ったデモ・テープがきっかけとなり、<R&S>のサブ・レーベル<Apollo>よりMeditation Y.S.名義でのワールドワイド・デビューを果たす。初期の頃は、ジャーマン・プログレからの影響を色濃く反映した宇宙感覚ロマンティシズム溢れるアンビエント・サウンドを披露し、日本のみならずヨーロッパのテクノ・シーンにも衝撃を与える。雑誌媒体では、クラブ系雑誌 "FLOORNET" で予てか ら好きだった温泉についての連載"サワサキヨシヒロ!のミキシング温泉"や、求人誌 "ドカント" での"こちらサワサキ新聞部です"という癒し系バラエティ連載(現在休載中でHPのみ)など、音楽だけにとどまらず、縦横無尽に活動を続けるクラブ界のマルチ文化人として活躍している。
Mokira
スウェーデン電子音楽界の貴公子、Andreas Tillianderのソロユニット。そのタイトルが新しいエレクトロニック・ミュージック の勃興を象徴するほどなったデビューアルバム「Clip Hop」をカールステン・ニコライ主宰の「ラスター・ ノトン」からリリース。以降、煌び やかで豊穣なテクスチャーをベースに、かつての4ADレーベルのアーティストやシュー ゲイザーバンドを彷彿とさせる儚いメロディラインを機軸に据えたスタイルへと徐々に変貌を遂げながら音楽的深みを増し続けている。
スウェーデンのグラミー賞にノミネートされた実績もあり、ストックホルムにある自身のスタジオ 「Repeatle」を拠点に、プロデューサーやマスタリング・エンジニアとして北欧・西 欧を中心としたエレクトロニック・ミュージックシーンを支えている。今回は知る人ぞ知るアイスランドの温泉のイメージで書き下ろした楽曲(!)で参加。
TOSHIYUKI YASUDA
1973年生まれ。兵庫県宝塚市出身。電子音楽をベースに様々なジャンルを制作。ロボット「ROBO*BRAZILEIRA」としてブラジル音楽を歌う。
1994年、Fantastic Plastic Machineを結成。Pizzicato Five、Towa Tei、Combustible Edison等多数のプロジェクトにも関わり、1997年のFPMデビューアルバムを最後に脱退。 Towa Teiとの共作や、須永辰緒のmix CDへの参加も行う。 中島美嘉、Bonnie Pink、キリンジ等の制作、CM音楽制作等も多数。
2006年夏には、フランスToulouseにて開催された電子音楽イベント「Les Siestes Electroniques」に、Chicks on speed/Opiate/Schneider TMらと並び出演、
主宰するMEGADOLLYレーベルにて、初のオリジナルコンピレーションアルバムをプロデュース。「新しいモノラル」をテーマに、Towa Tei、トウヤマタケオ、Pecombo、内橋和久、The Firefly Clan、ヲノサトル、snoweffect、Mr. Velocity(前田和彦+安田寿之)、メヲコラソン、Si Begg、Morgan Fisher、トベタバジュン、山崎明、TOSHIYUKI YASUDA、-MONOPHONIC-ENSEMBLE-(全参加アーティストによる架空ユニット)が参加。2006年9月23日リリース。そのショーケースとして、スペインBarcelonaを拠点に開催されるエレクトロニック・ミュージックとマルチメディア・アートのフェスティバル「sonar」の東京での衛星イベント「sonarsound tokyo」に出演。
eater イーター
1975年大阪府出身在住。カテゴリーやジャンルなどにとらわれず自身の感覚またその場の空気感を創作のインスピレーションに楽曲制作、ライブ活動を続けるアーティスト。1999年頃:PSYCHO BABAを脱退、再び個人でDTMを再開し2000年に自身の名義eaterを命名、翌2001年より本格的に始動、2002年:4月、細野晴臣氏の主催するレーベルdaisyworld discより2003年9月に初のCDアルバム『quadraphonic』をリリース。2005年:1月、2nd album『KERR』をリリース。2006年10月PROGRESSIVE FOrMより3rd『sunn』リリース。
sora
黒澤健による音響プロジェクト。2003年plopより「re.sort」をリリース。
wechsel garlandとのコラボレーションがkaraoke kalkのコンピレーションに収録される。
ライブ活動としては2005年春にplop asia tour、2006年にはsonar(バルセロナ)、sonarsound
tokyoに参加している。
aragehonzi(アラゲホンジ)
齋藤真文(サイトウ マサフミ)によるユニット。1978年生まれ秋田県湯沢市出身。
スキャット=コーラス・グループ「Pecombo(ペコンボ)」や無国籍club jazz ユニット「estrangeiro」への参加・楽曲提供などを経て、現在「東北の音楽」をテーマに活動中。
PsysEx(サイセクス)
エレクトロニカファンクネス。サイレントと破壊を大胆に行き来する.
12k(NY)の2枚組コンピtwo point twoに参加。涼音堂茶舗ではマスタリング・エンジニアとしても活躍。2005年細野晴臣のdaisyworld discsより『polyrhythm_system exclusive messege iii』発表。今作ではFiroとの共作(!)#591と別れの民謡「お立酒」のアヴァンなパッチウエアで登場。
snoweffect(スノーエフェクト)
竹村理明(cinq)、石川貴史、星憲一朗によって結成。涼音堂茶舗のプロデュースチームとしての側面も持つ電子空間音楽ユニット。TBSラジオ『スネークマンショーs21』Inter FM『コメディクラブキング』『コメディ・ニュース・ショー』等の音楽を手掛けるなどお仕事多数。斬新な切り口と音楽性が高く評価され今後の活躍がますます期待されている。
Firo(フィロ)
サンプリングや生楽器、電子音などのさまざまな素材の徹底的な加工/編集から、緻密かつ屹立したサウンドを作り上げる。PsysExの糸魚健一にその才能を見いだされ各方面より天才的新人と高い評価を受ける。今最も注目される空間系電子音楽アーティストの一人。
shuichi ohori
京都市在住。2001年からcurtain of cards名義でparadisc等より作品をリリース。2003年には米英ツアーを行う。実験音楽イベントconfetto.をターンテーブルユニットBusratchと主催し、数々の国内外の音楽家とのコラボレーションを実現する。PsysExの糸魚健一とのインプロヴィゼーションユニットattic planを結成、現在京都を中心に精力的にライブを行う。