"from shine"
京都の新進気鋭の電子映像/音響アーティストOTOGRAPH(オトグラフ)の1st『from shine』。映像/音楽を同時に表現するプロジェクト。
イトウヒデノブとFiroによる珠玉のリミックス。
エレクトロニカ以降の新たなポップスを追求する鬼才イトウ・ヒデノブと、cinq(MIDI/noble)、オリエンタル・ホームワード等常に原曲を凌駕する独特のリミックスワークで評価を高めるFiroがリミックスを担当。
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アンビエント・ファンクエレクトロニカに胸躍る。
OTOGRAPHの音は、響きはエレクトロニカですが、とても新しいタイプのFUNKだと思います。繊細に表現された、地球の鼓動的な法則性を感じる様な心地よさ。
海の波のリズムが人の命のリズムと繋がっている様な、不思議と胸躍るその音。アフリカのマサイの女性や日本の祭りの民が、一緒にリズムに身を委ねられそうな地球規模で感じる鼓動を、そのシンクロの世界の素粒子運動の心地良さで静かに包み込まれていくかの様です。
目をつむって聴いてみた。
異様に複雑なリズムのプログラミング、ゆったり流れるサイン波、コード、電子音
幾何学模様が頭の中に浮かんでくる。○、□、△、いろんな形が・・・音が見える!
音が粒子のように舞っている。キラキラと水面の上で光り輝くそれらの音は、時には石庭で、時には御幸町のビルの狭間で、鳴り響いている。どこまでも心地よく。京都からまた新たな才能が生まれた。
切なくも美しい、まるで俳句のようなエレクトロニカ
ビル・マーレーあたりの中年俳優が来日し、京都に仕事で来たはいいが時差ボケ
で眠れずホテルを彷徨い出てエキゾチックな祇園の街並みを徘徊する。そんな映画
があればサントラにピッタリな音楽、ではないでしょうか。